児童労働の問題

この世界的な問題の廃絶に向けて

国際労働機関(ILO) は、世界でおよそ2億1,800万人の5歳から17歳の子どもたちが、年齢にそぐわない労働に就いていると推計しています。 そして、その子どもたちのおよそ3分の2が最悪の児童労働の状態にあります。それは大規模な商業農場での長時間労働や重労働にまで及んでいます。 この状況の根本的な原因は、極度の貧困にあります。

フィリップ モリス インターナショナル(PMI)には児童労働および強制労働に関する規定があり、世界中のすべての当社施設における最低就労年齢を定めるとともに、強制労働を禁止しています。

しかし、児童労働は世界的な問題です。 いったい何人の子どもたちがたばこ農場で働いているのか、正確に把握することはできません。 残念なことに、主要葉たばこ栽培国のなかには、児童労働問題が指摘される国もあります。 当社は政府やNGO(非政府組織)、その他のステークホルダーと協働し、葉たばこ栽培地域における児童労働を撲滅するためのプログラムへの資金提供を世界各地で実施しています。

当社のプログラムは、児童労働の根本的な原因をなくすことに特に力を入れており、葉たばこ栽培農家の子どもたちへの教育の質および機会の向上と、葉たばこ栽培地域の生活環境の改善に取り組んでいます。 当社の取り組みをいくつかご紹介します。

  • コロンビアでは、葉たばこ栽培地域における教育の質の向上を図る「New School」プログラムの導入に取り組んでいる教育省と地方自治体を支援しています。 この支援の一環として、オベハスおよびカピタネホの葉たばこ栽培地域にある39の学校を改修し設備を整えるプロジェクトに、当社は現地のNPOであるDividendo Por Colombiaを通じて資金提供を行っています。
  • アルゼンチンでは、Tobacco Cooperative FoundationおよびConscience Associationと協働で、児童労働撲滅のための「Porvenir」と呼ばれる大規模なプログラムに資金提供しています。 PMIの提供資金は、教師の賃金および研修を改善し、教育用具、教材、備品を学校に提供することで、教育の質を向上させることに役立てられています。 当プログラムによる恩恵は、サンビンセンテ、サルタ、フフイの葉たばこ栽培地域に住むおよそ2,000人の葉たばこ栽培農家の子どもたちに及んでいます。
  • マレーシアでは、Malaysia Salam Foundationと協働で、葉たばこ栽培が行われているサバー州およびケランタン州の「back to school」プログラムに資金提供を行っており、葉たばこ栽培農家の子どもたち2,200人以上に教科書や文房具が提供されています。
  • アフリカでは、マラウイやモザンビーク、タンザニアにおける貧困を緩和し、児童労働を減らすために、ワシントン州立大学と提携しているNGO、Total Land Care(TLC)に対し、資金援助を行っています。 TLCのプログラムによる支援は、現在、4,000近くの村々の46万人以上の人々に及んでいます。 清浄水の供給や約3,000万本の植樹、ストーブの設置、今後5年間にわたる100棟の校舎建設などのプロジェクトが進められています。
  • また、当社は、たばこ産業内児童労働廃止(Eliminate Child Labour in Tobacco、ECLT) 財団の会員でもあります。同財団は労働組合、葉たばこ栽培農家、たばこ会社間の協同組織で、2001年4月に設立されました。 国際労働機関(ILO) がECLT理事会の顧問を務めています。 ECLTは葉たばこ栽培地域における児童労働を減らすことを目指し、マラウイやモザンビーク、ウガンダ、ザンビアの各政府と協力して取り組んでいます。 活動内容には、地域社会の指導者を対象にした児童労働に関する意識向上プログラムの実施、安全な飲料水の提供、食の安全性の向上、貧困緩和プログラムへの資金提供、学校の建設などが含まれます。