子ども虐待防止

厚生労働省が発表した報告によると、2009年に全国の児童相談所が対応した子ども虐待の相談件数は4万4210件(速報値)で、過去最多を記録しました。調査を開始した1990年に1,101件を記録して以来、相談件数は年々増え続け、これまでの間に約10倍に膨れ上がっています。昨今、特に子どもの生命が奪われるなど深刻な事件も後を絶たない状況においては、子どもへの虐待問題は、社会全体で早急に解決すべき重要な課題となっています。

フィリップ モリス ジャパン(PMJ)では、日本社会が直面している社会的課題の解決に貢献していきたいと考え、様々な取り組みをすすめてきました。2006年より、子どもへの虐待問題を社会的課題のひとつととらえ、この問題解決に向け、1)虐待防止のための啓発・相談、2)子どもたちの自立を支援する活動を中心として、NPOをはじめとする団体・組織と協力して様々な支援活動を行っています。また社員も積極的に関われるよう、毎年10月には業務日の一日を使い、社員が生活し働く地域の児童養護施設で多岐にわたる奉仕活動を行っています。

PMJの子ども虐待防止への取り組み

啓発・相談
 ・ 広く社会に向けた啓発活動
 ・ 悩みを抱える親や子ども対象の電話相談
<実施プログラム> オレンジリボン運動、子どもの虐待防止電話相談

子どもたちの自立を支援する活動
 ・ 資金的支援
 ・ 生活技術の習得
 ・ 心の安定

<実施プログラム> PMJホープチェスト、PMJフォスターファミリー奨学助成、自立支援プログラム、ワンデー・ファイナンス・パーク、CAP児童養護施設プログラム

  • オレンジリボン運動

<オレンジリボン運動>

オレンジリボン運動とは、広く一般の人々が子どもへの虐待を社会問題と捉えて、虐待の起こらない社会を作っていこうというメッセージを伝えていくことに主眼をおいている啓発活動です。2004年に栃木県で起きた子どもの虐待死事件をきっかけに、県内の市民グループが始めた運動で、徐々に全国に広がりつつあります。厚生労働省が定める毎年11月の「児童虐待防止推進月間」には、PMJの社員はオレンジリボンを着用し、営業車にはオレンジリボン運動を推進するステッカーを貼付する他、啓発リーフレットの配布なども行っています。>>詳しくはこちら

>>プレスリリース 2010/10/29 - PMJオレンジリボン運動

  • CCAP

<子どもの虐待防止相談電話>

育児の悩みをかかえる親や虐待に悩む子どもたちが安心して話せる機会を提供するNPOを支援しています。NPO法人子どもの村が実施する「子どもホットライン」を事業立ち上げ以来支援しているほか、2008年からは、子どもの虐待を早期に発見し適切な援助をすることを目的に、社会福祉法人子どもの虐待防止センター が1991年から継続している電話相談事業の支援も開始しました。

  • ホープチェスト

< PMJホープチェスト>

施設などで養育されている子どもたちの自立を応援する基金「PMJホープチェスト」を2007年に設立しました。この基金は、子どもたちが18歳に達し、施設などを巣立って社会に出る際に必要となる、アパートの敷金や家電製品、就職活動用スーツの購入などの費用に充てられます。2007年の開始以来、660万円を拠出しました。>>詳しくはこちら

>>プレスリリース 2010/10/05 - PMJホープチェスト
  • PMJフォスターファミリー奨学助成

<PMJフォスターファミリー奨学助成 >

里親家庭で養育されている子どもたちが高校卒業後、進学を希望する際に必要となる学費の一部を助成することを目的に、『PMJフォスターファミリー奨学助成』を2008年に創設しました。学識経験者や福祉関係者からなる選考委員会による審査・選考により決定した助成対象者に対し、進学する学校の授業料などの学費援助を目的として年間50万円を助成します。この奨学助成の運営は、特定非営利活動法人 千葉県里親家庭支援センター が担っています。8名が大学、短期大学、専門学校などに進学し、それぞれの夢をかなえるべく、学んでいます。 >>詳しくはこちら

  • 自立支援プログラム

< 自立支援プログラム >

児童養護施設や里親の下で養育されている子どもたちが18歳で自立をする際に役立つ、社会生活の基礎知識を学ぶ講座の開催を支援しています。この講座は半年から1年かけて継続的に実施され、生活技術をはじめ、困難に直面した際の精神的な対処方法などを幅広く習得することを目的に、NPO法人里親子支援のアン基金プロジェクト およびNPO法人エンジェルサポートセンター との協働によって実施されています。

  • ワンデーファイナンス・パーク

< ワンデー・ファイナンス・パーク >

子どもたちが18歳で自立をするための準備として、お金に関する意思決定を体験的に学んでもらおうと、模擬施設Finance Park(ファイナンス・パーク)での体験型演習プログラムを児童養護施設の中学生・高校生を対象に実施しています。当プログラムでは、参加する子どもたちがあらかじめ用意された設定(たとえば30歳・既婚・子ども二人・年収550万円など)で行動し、その収入に応じて、月々の家賃・食費・被服費・娯楽費・交通費・貯金などの家計の収入と支出に関する意思決定を行ないます。2008年と2009年は、ジュニア・アチーブメント日本 との共催で、品川区にある模擬施設Finance Park(ファイナンス・パーク)にて実施しました。

>>プレスリリース 2009/4/21 - PMJ、児童養護施設の中高生向けに共催
  • CAPプログラム

< CAP児童養護施設プログラム >

CAPはChild Assault Prevention(子どもへの暴力防止)の略で、1978 年、米国で開発された暴力防止/人権教育プログラムです。現在では、日本をはじめ世界16カ国に広がり、これまでに350 万人以上の子どもや大人がCAP プログラムに参加しています。

「CAP児童養護施設プログラム」は、NPO法人CAPセンター・JAPAN がこれをもとに児童養護施設の子ども、職員、地域住民向けに独自開発し、2006年より実施しているプログラムです。虐待を受け、心や体が傷ついた子どもたちは、自分の感情を抑えがちで、自尊心を高く保つことが困難な場合があります。PMJは、そのような子どもたちへの心のケアの一環として、2008年度から本プログラムを支援しています。実施初年度は全国の19児童養護施設において71のワークショップを実施し、子ども561名、施設職員374名、地域の大人62人の合計997名が参加しました。2009年度はさらに規模を拡大して36児童養護施設にて126のワークショップを実施し、子ども845名、施設職員617名、地域の大人69名の合計1,531名が参加しました。

  • ワークショップ「気持ちのキセキ」

< 絵本・ワークショップ「気持ちのキセキ」 >

児童養護施設の子どもたちに、ありのままの自分の気持ちに向き合い、表現することの大切さを伝えるワークショップを開催しています。絵本『生きづらさから自由になる 気持ちのキセキ』の著者である箱崎幸恵さんを講師に招き、2009年度は、首都圏および中部・近畿地方の8施設でワークショップを実施しました。また、社員から募った寄付金と会社からのマッチング拠出によって日本全国1,054か所の児童養護施設および関連施設に『気持ちのキセキ』を1,700冊寄贈しています。さらに2010年度は、母子生活支援施設、婦人保護施設など781か所に1,203冊を寄贈しました。

>>プレスリリース 2010/10/29 - 児童養護施設向けに開催

  • ケアワーカー派遣事業の支援

< ケアワーカー派遣事業への助成>

NPO法人日本子どもソーシャルワーク協会 が行う、虐待を受けた子どもたちとその親などを対象に親子間の心のケアをはじめ生活面を包括的に支援するケアワーカー派遣事業の支援を行っています。また、同NPOが2008年に開所した「Whole まるごと」は、家庭が何らかの事情で養育困難な状態にあり居場所がない子どもたちが必要に応じて通える場所で、開所とその後の運営への支援も行っています。

  • PMJボランティア・デー

< 児童養護施設での社員ボランティア活動 >

毎年1日、通常業務から離れ、それぞれの社員が生活し、働く地域社会での奉仕活動に取り組むPMJボランティア・デーを2007年から実施しています。 2010年の第4回PMJボランティア・デーでは、およそ1,600名の社員が、全国約180か所の児童養護施設などを訪問し、掃除、雑草除去、自転車修理、子どもたちとの交流や学習のお手伝いなど、施設の要望に応じた幅広い作業に取り組みました。 >>詳しくはこちら