rig-banner
サイエンスとイノベーション

確固たる科学的エビデンスと厳格な評価

最先端の科学的な研究開発

フィリップ モリス インターナショナル(PMI)の研究開発センターは、世界中の成人喫煙者が満足でき、かつ紙巻たばこより害の少ない製品の開発に力を注いでいます。私たちは高い科学的な評価基準を設定し、開発施設への見学者も受け入れています。当社の研究方法や研究結果は、査読(ピアレビュー)付科学雑誌への公表、科学学会での発表、PMIScience.comへの掲載を通じて、専門家や規制当局に共有しています。また臨床試験のデータベースであるClinicalTrials.govに全ての臨床試験を登録しています。

さらに、PMIの研究成果について第三者による外部評価も受け付けています。

 

16-07-27_pmi_day-3-5643-2

リスク低減の評価

PMIの目標は、リスクを低減する可能性のある製品 (RRP)がいつか紙巻たばこに取って替わることです。私たちは厳格な科学的評価プログラムに従い、PMIのRRPに切替えることで、紙巻たばこの喫煙を続ける場合に比べて、喫煙関連疾患のリスクを低減させることを実証すべく評価を行っています。この評価では、毒性学で広く受け入れられている標準毒性学に加えて、画期的なシステム毒性学に基づいた評価手法も取り入れています。さらに、評価は、初期の製品開発から臨床試験、そしてこれらの製品がハーム・リダクション(害の低減)にどの程度寄与するかを長期的に評価するために、製品の市販投入後に実施するモニタリングまで多岐にわたっています。

 

new-science

これまでのPMIの研究成果

PMIの煙の出ない革新的な加熱式たばこシステム (THS)に関する評価は、急速に進んでいます。THSに完全に切替えた成人喫煙者は、紙巻たばこを喫煙し続けた場合に比べて、害のリスクが少なくなることが見込まれています。

THSは燃焼を伴わず、煙も出ません。非臨床試験の結果によると、THSのベイパー(蒸気)は、紙巻たばこの煙に比べて、発生する有害および有害性成分 (HPHC) の量が大幅に低減され、毒性も大幅に低減されています。また、PMIの調査によると、成人喫煙者がTHSに完全に切替える可能性は高く、製品の非対象者である非喫煙者や禁煙に成功した人の、THS使用意向はごくわずかということが分かっています。

さらに、PMIは、研究成果について外部評価を受けたいと考えています。
私たちは研究論文を査読(ピアレビュー)付科学雑誌に発表し、PMIの科学的エビデンスに対する第三者機関による研究報告の分析、またPMI研究成果の評価を可能にするための、クラウドプラットフォームを立ち上げています。

 

加熱式たばこエアロゾルの成分(プラットフォーム1)

当社は、プラットフォーム1(日本ではIQOSとして市販)の吸入可能なエアロゾルに含まれる有害および有害性成分(「HPHC」)の量を測定し、実験用標準紙巻たばこ(「3R4F」)の煙に含まれるHPHC量と比較するためのラボ試験を実施しました。その結果、プラットフォーム1のエアロゾルに含まれるHPHC量は、紙巻たばこの煙に含まれるHPHC量と比較して平均して90~95%低減されていることが実証されました。

試験方法

エアロゾル生成試験を行う前に、試験に用いる全てのサンプルをISO 3402の条件(22℃±1℃および60%±2%)に従って調整しました。エアロゾル生成中のラボの条件は室温22℃±2℃、相対湿度60%±5%に保たれました。全てのエアロゾルおよび煙の捕集は、自動喫煙装置を使用し、カナダ保健省(HCI)法の捕集プロトコル(1パフあたりの吸引量55mL、吸引間隔30秒、吸引時間2秒、通気孔100%閉鎖、フィルターなしの紙巻たばこの場合は吸い殻の長さ23mm、フィルター付き紙巻たばこの場合はフィルターのオーバーラップ部分の長さ+3mm)(HCI、2000年)に従って実施されました。プラットフォーム1の場合は、たばこスティックに通気孔がないため(フィルターレベルでは孔がないため)通気孔の閉鎖に関する条件は適用されません。また、たばこスティックは燃焼によって短くなることはなく、使用中ずっと同じ長さのため、吸い殻の長さも適用されません。たばこスティックの場合は点火を行わず、スティックが燃焼によって短くなることもないので、エアロゾル捕集の開始と終了の条件が紙巻たばことは異なります。エアロゾルの捕集は予熱時間(30秒)の終了後に開始され、6分後に終了します。たばこスティックの加熱時間が6分で終了するからです。HCI法に則って実施したところ、これは12パフ分に合致しました。

成分

成分

単位

プラットフ

ォーム1 た

ばこスティ

ック・レギ

ュラー

(平均± CI95%)

N

プラットフ

ォーム1 た

ばこスティ

ック・メン

ソール

(平均± CI95%)

N

3R4F

(平均± CI95%)

N

パフ(吸引)回 数 /本 12 ± 0 4 12 ± 0 4 10.6 ± 0.4 4
水分 mg/本 36.5 ± 3.1 4 29.7 ± 3.6 4 15.8 ± 2.9 4
グリセリン mg/本 4.63 ± 0.83 4 3.94 ± 0.87 4 2.42 ± 0.14 4
メンソール mg/本 n.a. 4 2.62 ± 0.1 4 n.a 4
ニコチン mg/本 1.32 ± 0.16 4 1.21 ± 0.09 4 1.89 ± 0.16 4

HPHC

 

成分

 

単位

 

プラットフ

ォーム1 た

ばこスティ

ック・レギ

ュラー(平均±

CI95%

 

N

 

プラットフ

ォーム1 た

ばこスティ

ック・メン

ソール(平均±

CI95%

 

N

 

3R4F

(平均±

CI95%

 

N

アンモニアμg/本  14.2 ± 1.1 4  13.8 ± 0.7 4 39.3 ± 3.24
アクリルアミドμg/本 1.73 ± 0.124 1.91 ± 0.164 4.8 ± 0.34
ピリジンμg/本 7.54 ± 0.264 7.21 ± 0.254 36.1 ± 2.24
アセトアミドμg/本 4.02 ± 0.184 4.30 ± 0.244 13.9 ± 0.54
ブチルアルデヒド μg/本 26.1 ± 2.34 26.7 ± 24 88.4 ± 10.74
スチレンμg/本 0.608 ± 0.058 4 0.561 ± 0.033 4 24.5 ± 1.24
ピレンng/本 <5.004 9.06 ± 0.684 87.3 ± 2.54
カテコールμg/本 16.3 ± 1.54 17.1 ± 1.14 91.4 ± 5.64
ホルムアルデヒド μg/本 5.53 ± 0.694 4.55 ± 0.254 56.5 ± 12.14
酸化プロピレンμg/本 0.148 ± 0.018 4 0.149 ± 0.017 4 1.32 ± 0.124
N-ニトロソアナバシン ng/本 <3.154 <3.154 33.7 ± 8.54
ベンズ[a]アントラセン ng/本 1.45 ± 0.144 2.49 ± 0.174 28.0 ± 0.64
N-ニトロソノルニコチン ng/本 17.2 ± 1.254 13.7 ± 1.214 309 ± 414
アセトアルデヒド μg/本 219 ± 314 205 ± 124 1555 ± 1844
プロピオンアルデヒド μg/本 14.5 ± 2.44 13.9 ± 0.74 125 ± 164
ベンゾ[a]ピレンng/本 <1.004 1.29 ± 0.104 14.2 ± 0.34
フェノールμg/本 1.16 ± 0.124 1.60 ± 0.44 13.6 ± 0.94
N-ニトロソアナタビン ng/本 20.5 ± 0.54 19.7 ± 3.64 318 ± 744
ヒドロキノンμg/本 8.10 ± 0.484 8.98 ± 1.024 83.1 ± 5.54
アクロレインμg/本 11.30 ± 2.36 4 9.15 ± 0.434 154 ± 204
4-(メチルニトロサミノ)-1-(3-ピリジル)- 1-ブタノン ng/本 6.7 ± 0.64 5.9 ± 0.44 266 ± 154
メチルエチルケトン μg/本 7.18 ± 1.194 6.93 ± 0.644 187 ± 304
アセトンμg/本 40.7 ± 6.24 39.4 ± 2.34 736 ± 1294
一酸化窒素μg/本 16.8 ± 2.34 12.3 ± 1.74 491 ± 384
窒素酸化物μg/本 17.3 ± 2.64 12.6 ± 1.74 537 ± 434
トルエンμg/本 2.59 ± 0.434 2.39 ± 0.164 188 ± 114
o-クレゾールμg/本 0.069 ± 0.008 4 0.095 ± 0.025 4 4.47 ± 0.164
o-トルイジンng/本 1.260 ± 0.187 4 0.777 ± 0.287 4 85.5 ± 2.74
一酸化炭素mg/本 0.531 ± 0.068 4 0.594 ± 0.110 4 32.8 ± 2.44
アクリロニトリル μg/本 0.258 ± 0.041 4 0.220 ± 0.014 4 31.9 ± 1.84
ベンゼンμg/本 0.649 ± 0.074 4 0.640 ± 0.040 4 97.6 ± 4.74
1,3-ブタジエンμg/本 0.294 ± 0.042 4 0.265 ± 0.024 4 63.8 ± 3.54
イソプレンμg/本 2.35 ± 0.394 2.11 ± 0.184 798 ± 494

定量下限または検出限界に近いHPHC

定量下限とは、それ以下の量になると、実験装置が特定成分の含有量を、信頼性をもって測定 できなくなる量を言います。検出限界とは、それ以下の量になると、実験装置が特定成分の存在を、信頼性をもって検出できなくなる量を言います。このような条件下では、環境汚染、実験用試薬、さらには製品に使用されるたばこ葉の化学組成等の因子が成分量の変動を引き起こす可能性があります。本項に示す成分は、ある試験では検出および定量化(またはそのいずれか)が可能でも、別の試験では検出および定量化(またはそのいずれか)ができない場合があります。
 

成分

 

単位

 

プラット

フォーム

1 たばこ

スティッ

ク·レギ

ュラー

(平均±

CI95%

N

 
 

プラット

フォーム

1 たばこ

スティッ

ク・

メンソー

(平均±

CI95%

N

 
 

3R4F

(平均±

CI95%

N

 

1-ナフチルアミン

ng/本0.07740.086420.8 ± 1.34
2-ナフチルアミンng/本0.046 ± 0.0084<0.035411.0 ± 0.64
3-アミノビフェニルng/本<0.03240.03243.77 ± 0.474
4-アミノビフェニルng/本<0.0514<0.05143.26 ± 0.124
ヒ素ng/本<1.134<1.1348.51 ± 0.344
カドミウムng/本<0.3504<0.3504<0.3504
クロミウムng/本<0.554<0.554<0.554
クロトンアルデヒドμg/本4.14 ± 0.2343.24 ± 0.21468.8 ± 14.44
ジベンズ[a,h]アントラセンng/本<0.1004<0.10041.70 ± 0.114
エチレンオキシドμg/本0.201 ± 0.01440.202 ± 0.013429.4 ± 2.04
シアン化水素μg/本4.81 ± 0.3545.14 ± 0.704493 ± 784
ng/本<3.354<3.35437.0 ± 0.74
m-クレゾールμg/本0.029 ± 0.00440.033 ± 0.00643.03 ± 0.084
水銀ng/本1.17 ± 0.0541.17 ± 0.0544.80 ± 0.134
ニッケルng/本<0.554<0.554<0.554
ニトロベンゼンng/本<0.18840.335 ± 0.16448.62 ± 1.104
p-クレゾールμg/本0.072 ± 0.00840.083 ± 0.01049.17 ± 0.444
キノリンμg/本<0.0124<0.01240.513 ± 0.0234
レゾルシノールμg/本0.041 ± 0.00340.048 ± 0.00441.85 ± 0.084
セレンng/本<0.55020.78041.62 ± 0.324
塩化ビニルng/本<3.544<3.5449.67 ± 2.04

Nは測定の回数。CIは平均の信頼区間。

n.a.:分析せず。

<:中央値が定量下限(LOQ)より下。この場合はLOQが記されている。 少なくとも1つの値がLOQ未満の場合は中央値を記し、CIは記載せず。