紙巻たばこより害の少ない代替製品の開発

紙巻たばこの煙には、たばこ葉由来の天然成分であるニコチンや多くの有害性成分が含まれています。喫煙関連疾患の主な原因は、ニコチンではなく、これらの有害性成分です。フィリップ モリス インターナショナル(PMI)はニコチンを含み、成人喫煙者が満足感を得られる、煙の出ないスモークフリー製品を開発しています。これは紙巻たばこの代替となるものです。

私たちは、たばこ葉の燃焼を伴わない2つの方法に着目しています。1つ目は、たばこ葉を使用して味わい豊かなニコチンを含むベイパー(蒸気)を発生しながら、有害性成分の発生を大幅に低減させる加熱式たばこです。2つ目は、たばこ葉を使用しないでニコチンを含むベイパーを発生させる製品です。このような革新的な製品は一つの例で、将来を見据えた研究開発は続いています。

加熱式たばこ製品

徹底した研究開発により、PMIは2つの革新的な加熱式たばこ製品であるIQOS(アイコス)とTEEPS(ティープス)を生み出すことができました。IQOSとTEEPSは異なる方法でたばこ葉を加熱します。

IQOSは、特別にブレンドされたたばこ葉を火を使って燃やすのではなく、 専用のデバイスを使って加熱するため、灰や煙が出ません。これによって、たばこ本来の味わいを再現した、ニコチンを含むたばこベイパーを発生させることができます。燃焼を伴わないため、紙巻たばこの煙と比べて、発生する有害性成分の量は大幅に低減されています。すでに全世界で約1,400万人*の成人喫煙者が紙巻たばこの喫煙をやめ、PMIの煙の出ない製品IQOSへ切替えたと推定されています。

IQOSは、充電可能なホルダーとポケットチャージャーの2つで構成されることを基本とし、別売りのたばこスティックをホルダーに差し込み、ホルダー内の加熱ブレードによりたばこ葉を加熱して、たばこベイパーを発生させるしくみとなっています。

TEEPSは、IQOSと同様、たばこ葉を加熱して、たばこ本来の味わいを提供しますが、たばこ葉からたばこの味わいとニコチンを引き出すため、炭素熱源を利用します。この製品は紙巻たばこに近い見た目と雰囲気を持っています。

*当社財務資料/試算、IQOSユーザーパネル、当社市場調査に基づく、2020年3月現在の直近7日間における全たばこ製品消費量のうち、IQOS専用たばこスティックの割合が7割以上である加熱式たばこに完全に切替えた成人喫煙者の数

たばこ葉を使用しない製品

PMIは、ニコチンを含むが、たばこ葉を使用しない製品プラットフォームを2つ開発しています。どちらもたばこ葉から抽出したニコチンを使用し、まったく異なる方法でニコチンを含むベイパーを発生させます。

1つ目の製品プラットフォームは、電気ヒーターを使ってニコチンとフレーバーを含むeリキッドを加熱して、eベイパーを発生させます。このプラットフォームには、英国で販売されているNicocigやVivid、スペインとイスラエルで販売されているSolarisなどの電子たばこが含まれます。また、PMIの次世代のeベイパー製品MESHもここに含まれます。

MESHは、小さな穴の開いた金属製の網を使用して、ニコチンとフレーバーを含むeリキッドカートリッジを加熱してベイパーを発生させます。MESHは吸引によって作動する加熱システムとカートリッジ内の溶液量レベルを確認するシステムを搭載しており、吸引されるベイパーの品質を一定に保つ仕組みになっています。こうした改良は、成人電子たばこユーザーの品質、安全性、安定性、製造元に対する懸念に対応したものです。PMIは2016年11月に英国で、4種類の新しいeリキッドフレーバーと共にMESHのテスト販売を開始しました。

2つ目の製品プラットフォームは、PMIが2011年に取得した技術に基づいて開発されています。

このカテゴリーの製品は、たばこ葉を使わず、また燃焼を伴わずに、喫煙の感覚と所作を再現しています。STEEMは、電子たばこと異なり、ニコチン塩の形態でニコチンを含むベイパーを発生させます。ユーザーがマウスピースで吸引すると、ニコチン(弱塩基性)と弱有機酸の間で化学反応が起こり、ニコチン塩を含むベイパーが生成されます。