害ある紙巻たばこの煙を発生させない。煙の出ない製品を開発することで、一日も早く、成人喫煙者(日本においては20歳以上、以下同)をこれらの製品に切替えることを目指しています。私たちの旅は2014年、IQOSを初めて日本市場に導入したときから始まり、その後10年間で日本では加熱式たばこ製品が顕著に伸びています。

この10年を振り返りますと、日本で「煙のない社会」の実現に向けて大きく前進していることを実感いたします。加熱式たばこカテゴリーはPMI製品シェア全体のうち約40%※1近くを占めるまでに成長し、日本におけるIQOSユーザー※2は850万人以上※3と増加の一途を辿っています。さらに、PMIが製品を展開する他国と比較しましても、日本はいち早く煙の出ない製品からの売上高が純売上高の75%を越えた※4ことも非常に追い風に感じています。もちろん禁煙することが一番ですが、喫煙を続ける意思のある成人喫煙者に満足感のある、より良い選択肢を提供することは公衆衛生上、大きな意義があるため、他社に類をみない規模で加熱式たばこ製品などの煙の出ない製品への研究・開発に投資し製品化を進めてまいりました。今後も日本で「煙のない社会」を目指して変革を推進するうえで、以下を事業の柱といたします。

最適な体験と、最高品質の製品を提供

国内で多様化するお客様のニーズに応えるべく、私たちは最高の製品とサービスを提供し続けます。IQOSを市場に導入したことで、私たちの会社にとって新時代を切り拓きました。IQOSデバイスを最新モデルへ進化させるとともに、多くの味わいやラインアップを提供することで様々な需要に対応しています。私たちの目標は、お客様にとって長期的な価値を創造し、常に進化するカスタマーケアプログラムを通じて、できる限りIQOSへの切替えをスムーズにできるよう努めることです。

インクルージョンとダイバーシティの推進

私たちの事業変革のコアとなる人材が共存する環境、つまりあらゆる社員が対等に活躍できるインクルーシブな企業文化の醸成と人材の多様化を進めていきます。公正公平な機会、そして他者を尊重する精神をもって、すべての社員が最高のパフォーマンスを発揮できる職場環境を目指します。

社会との対話と「ハーム・リダクション」の啓発

私たちは、信頼性と責任を基盤として事業を推進していきます。社会的役割と変化し続ける社会のニーズを理解し、政策決定者や多くのステークホルダーと科学に基づいた対話を進めています。また社会全体で害の低減を目指す「ハーム・リダクション」を公衆衛生政策の重要な要素と捉え、紙巻たばこを喫煙し続けることより、より良い選択肢への切替えを促すような規制と税制を支持しています。「煙のない社会」とは野心的な目標ではありますが、私たちのコミットメントは強固であり、フィリップ モリス ジャパンを支える才能豊かな人材が、「煙のない社会」の実現に向けて、あらゆる困難にも打ち勝っていけると確信しています。

フィリップ モリス ジャパン合同会社 社長
シェリー・ゴー

※1 PMI 2024年Consumer Analyst Group of New York (CAGNY) 議会資料(2024年2月21日発表)
※2 直近7日間における1日のたばこ製品の消費量の中に少なくとも一部PMIの加熱式たばこ製品を含むと、推定される成人喫煙者数(日本においては20歳以上)。
※3 PMI 2023年第4四半期および通期決算資料(2024年2月8日発表)
※4 PMI 2023年第2四半期決算資料(2023年7月20日発表)

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