山形蔵王温泉スキー場

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山形蔵王温泉スキー場(山形県)

「煙のないマウンテンリゾートへ」
スキー場内すべての紙巻たばこ用喫煙所を、加熱式たばこ専用室・エリアに一新

企業ビジョン「煙のない社会」を実現するために

山形蔵王温泉スキー場は、世界に誇る樹氷の造形美と、蔵王連峰を見渡す絶景の大パノラマが魅力のマウンテンリゾートです。爽快な滑走が楽しめるパウダースノー、変化に富んだゲレンデ・コースは多くのスキーヤー・スノーボーダーを魅了してきましたが、コロナ禍の影響で集客は減少。喫煙マナーに対するお客様からの不満の声も悩みの種となっていました。

また、当社(フィリップ モリス ジャパン、以下 PMJ)は、現在、「煙のない社会」を企業ビジョンとして掲げています。

その実現に向け、喫煙をされていない方には喫煙を始めないこと、喫煙されている方には禁煙することを最善の選択としてお勧めしています。

さらに、喫煙環境が年々変化する中、「弊社の社会的責任は何か」と考えて出した答えは、社会から煙をなくすため、紙巻たばこ事業から段階的に撤退し、燃焼を伴う紙巻たばこすべてを「煙の出ない製品」へと切替えること。そして、地域の環境改善を促進するための加熱式たばこ専用室や専用エリアの整備を進めることだったのです。

わたしたちの「煙のない社会」実現に向けた取組みが、山形蔵王温泉スキー場の課題解決にもつながるのではないか。そんな想いから、山形蔵王温泉スキー場の活性化を担う蔵王索道協会と当社が連携。喫煙課題に取組むことが決まり、施設内で紙巻たばこの喫煙が認められていた喫煙所すべてを加熱式たばこ専用室・エリアに整備しました。

蔵王温泉エリアの喫煙課題の解決につながる加熱式たばこ専用エリア

これまでPMJは、「煙のないランドマーク」を全国に拡げる活動を続けてきました。今回は山形蔵王温泉スキー場エリアに加熱式たばこ専用室8カ所、タウンエリアに2カ所を新設。蔵王ならではの風景である樹氷が美しいエリアには、自然と調和する木目調のパーテーションを起用。壮大な景色が広がる場所にはガラス張りのブース*をつくり、喫煙者の方も風景を楽しめるように工夫しました。

*2022年春完成予定

*2022年春完成予定

 

喫煙環境とルールを見直し、誰もがクリーンで豊かな自然を楽しめる場所に

本プロジェクトをPMJとともに推進する蔵王索道協会の宮林 伸一会長(以下、敬称略)は、本取組みの背景、今後の展望についてこのように語っています。

宮林「蔵王は、豊かな自然に囲まれたスキー場です。国内外のお客様にこの環境を末永く楽しんでいただけるよう、さまざまな取組みを行ってきましたが、昨今のコロナ禍では苦しい時期が続きました。ようやくお客様をお迎えできる状況となり、これまで以上に気持ちよく快適な空気のもとで蔵王の自然を味わっていただきたいという想いから、かねてから課題であった喫煙環境の見直し、喫煙ルールの整備に取組むことになりました。そのなかで、加熱式たばこ専用エリアの整備や喫煙ルール変更の周知をいただき、PMJの協力には大変感謝しています」

「煙のないゲレンデ」蔵王・白馬特別アンバサダーである上村愛子氏(元スキーモーグル日本代表 以下、敬称略)と本プロジェクトの発起人である伊東秀人氏(元アルペンスキー日本代表 以下、敬称略)もこの取組みへの賛同を表明しています。
上村「私は、地元のスキークラブでゴミ拾い活動をしていた頃から、環境問題には関心がありました。自然が守られ、誰もが山の美味しい空気を味わえる未来につながるこのプロジェクトは本当に素晴らしいと思っています」

「『煙のないマウンテンリゾート』に向けて取組もうと決まるまで、喫煙環境の整備がどれだけ重要か、正直イメージできていなかった」

伊東「私は蔵王が地元なので、スキーを始めた3歳の頃から何万回滑ったかわかりません。地球の恵みを感じながら滑ることができる、素晴らしいスキー場です。今回、PMJと『煙のないマウンテンリゾート』に向けて取組もうと決まるまで、喫煙環境の整備がどれだけ重要か、正直イメージできていなかったんです。しかし、喫煙や環境問題に対する社会の意識が高まっていくなかで、喫煙環境の整備が『自然と人を守る活動』なんだと気付き、絶対に取組むべきだと感じました」

今日からがスタート。蔵王の自然を守るスモークフリー

また、プロジェクトの開始に伴い、写真家としての顔を持つ上村氏は「蔵王温泉エリア」の雄大な自然を切り取った写真作品を展開しています。

上村氏は、蔵王の自然美を撮影した動機について、作品を見せながらこのように語ります。「こちらは、蔵王の山頂から撮影した写真です。『三段紅葉』といって、山裾の木々の緑、その上を彩る紅葉の赤や黄色、山頂を飾る雪の白を山頂から一望できたんです。寒さを忘れるほど美しい光景に、その場から離れられませんでした。この景色に出会わせてくれたことに感謝したくなりましたし、それと同時に、この自然を守っていかないといけないと考えさせられました」

伊東「蔵王の樹氷へと育っていく赤ちゃんがここに写っていますね。わたしたちは日々自然と向き合って、日々変化する風景の中で生きています。その中で、解決すべき問題も浮かび上がっていたので、蔵王エリアとPMJが一緒に環境整備に取組めたことに心から感謝しています」

二人の想いを受けて、当社副社長の小林献一は「素晴らしい風景を見せていただき、上村さんと同じく『この自然を守りたい』という想いを新たにしました。環境保全の一部ではありますが、その整備の助力となれて光栄です」と語りました。

「誰もが安心して山に遊びに来て、心置きなく景色やスノースポーツを楽しめる環境が整うきっかけになった」

上村「このプロジェクトは、誰もが安心して山に遊びに来て、心置きなく景色やスノースポーツを楽しめる環境が整うきっかけになったと思いますし、そのおかげで、みんな笑顔で、蔵王の自然を楽しんでくださるのではないでしょうか。他のマウンテンリゾートにも展開できたら素晴らしいですね」

伊東「蔵王は、ウインタースポーツはもちろん、温泉もあるし、料理も抜群においしい観光地です。コロナ禍で苦しいなか、自分たちに何ができるかと考えて、お客様が安心して安全に楽しんでいただける環境をPMJとともに整えられたので、今後もたくさんの方に訪れていただきたいと思っています」

さらに、ゲレンデ環境の向上に向けて活動する、蔵王スキー学校・蔵王スノーボードスクールの3名をスモークフリー・アンバサダーに任命。今後、蔵王温泉エリアが「煙のないマウンテンリゾート」であり続けるため、喫煙マナーの周知などの活動を行っていく彼らの活動にも期待が集まります。

PMJは、紙巻たばこから加熱式たばこへと切替える選択肢を2014年から日本で提供しており、以来、紙巻たばこの需要は減少に転じました。今後10年で周囲の環境を整えることができれば、PMJは紙巻たばこの販売終了も目指しており、そのための喫煙環境のアップデートが年々重要になっていくはずです。本プロジェクトも含め、世界のなかでも日本がスモークフリーのトップランナーであると、積極的にアピールしていきたいと思っています。

PMJが目指す「煙のない社会」の一つの起点として、「煙のないマウンテンリゾート」へと生まれ変わった山形蔵王温泉スキー場。このプロジェクトをきっかけに、これからも蔵王索道協会のみなさまとともに、蔵王の美しい自然、そして誰もが快適に過ごせるクリーンな環境を守り続けていきます。

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